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萩原 啓美*; 小塚 正道*; 江口 暁*; 柴部 禎巳; 伊東 貞三*; 広瀬 茂久*
Biochemical and Biophysical Research Communications, 172(2), p.576 - 581, 1990/10
被引用回数:14 パーセンタイル:39.56(Biochemistry & Molecular Biology)エンドセリンは強力な血管収縮作用をもつペプチドであり、生体内で組織特異的な受容体をもつことがしられている。この受容体を可溶化し、その最小機能サイズとリガンド結合の化学的性質をしらべた。可溶化剤としては0.4%ディジトニンと0.25%CHAPSの混液がもっとも有効であった。ゲル濾過法により34と52kDaの2種の受容体のあることが判明した。この値はアフィニティラベリング法、SDS-ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動法による結果と一致し、最小機能サイズに対応する。チオール基阻害剤であるp-chloromercuriphenyl sulfonic acidで処理すると結合活性が低下することから、受容体のリガンド結合部位には、SH基が重要な役割をはたしているものと考えられる。なお受容体タンパク質の分画・確認にはバイオイメージアナライザを使用した。
田中 高彬
JAERI-M 90-049, 25 Pages, 1990/03
輝尽発光体で作られたイメージング・プレート上に放射線像を記憶させ、レーザー光による励起とコンピュータによるデータ処理で像を再生する機能を持ったバイオイメージアナライザーは、生物試料のオートラジオグラフィ像の測定に使用されている。この機器から得られる二次元放射線像出力を定量的に解析するための研究を行った。輝尽発光体に記憶された放射線像は照射後の環境温度や経過期間に依存した像の退行を示す。線を一定時間照射し、10Cから40Cの環境温度のもとで1時間から14日間にわたる経過期間毎に出力を測定した。また、照射時間の関数として求められた出力から、フェーディングのない絶対出力を決定した。各期間毎のフェーディング率を算定し、各状況毎のフェーディング補正式を経過期間の関数として求めた。線および線照射後のフェーディングについても検討したところ、線の場合と一致することが確認された。